この大陸の半分近くを占める砂漠。前大戦の爪あとによって、広大な範囲が不毛な砂漠と化した。この砂漠に隣接する都市オネダルの東側、レナス地方にて、ユキカゼは一郎を発見した。
ドムトレット砂漠近傍、フィルバンクス地方にある商業都市。通称・オネダル。「誠実なる者が住む町」と呼ばれている。様々な種族が立ち寄る都市だが、ユキカゼたちと敵対するヴィスラの憲兵が立ち寄ることもあり、油断はできない。多種族が入り乱れていることを隠れ蓑として、中心部からほど離れた郊外に、バラウールの拠点がある。
ユキカゼが生まれ育った、ジーンブラッド家が治めるドラゴン族の国。王都中央部にはジュヌー城がそびえ建っている。
ドムトレット砂漠にある水源地の村。長距離を移動するキャラバンにとっては、補給に欠かせないオアシス。
犬族・ルルカリオンのキャラバン、の一つ。この世界の中では最大のキャラバンとされている。デボラ山脈・カガネ岳付近に陣をとっているが、移動、商業や物資補充・輸送のため、ひと所に留まっていることは稀である。
ヴィスラによって占領されている油田・工場がある地帯。ヴィスラと亜人種の戦いの最前線であり、この戦域にてソウケン・ランバルト大佐率いるバラウールの第一小隊は戦っていた。
絶滅が危ぶまれる人魚族ネーレイスが治める街。6年前のヴィスラ公国による襲撃以降、国民の数は減少の一途を辿っている。
採掘組合(ギルド)があるドワーフたちの住む街。一郎たちは、鉄礬土(アルミの原料)を求めてこの街を訪れるのだが、現在、採掘鉱山は閉鎖されている様子。
ムーカルの近くにある鉱山。現在は毒ガスが発生しており、防毒マスクなしでは近寄れない。元々は地下で生活をするドワーフたちの故郷だった。
中立国家。ヴィスラにほど近い場所に位置している。アークジーンの姉妹国であり、基本的には亜人種の国家。王都のベラスコ市は、西側に大きな湖ブラドル湖を臨み、湖畔に佇むロクターヴ城とともに、観光名所にもなっている。ブラドル焼きが名物。
純粋な人間・新人種たちのみで構成された国家。もとの成り立ちはアークジーンから派生した国家であるが、亜人種の人権を認めてはいない。